NAOKO TSUJI

TOKYO FASHION CRUISE

スタイリスト辻直⼦さんが提案する
⼤⼈のためのスタイリング考察

好きな洋服は変わらずとも、年齢を重ねるにつれ、ちょっとしたズレを感じることはありませんか？
今回からスタートするのは、スタイリスト辻直子さんが“大人の女性にもフィットするSNIDEL”を提案する連載企画。
TOKYOを代表するスポットと共に、全8回にわたって“辻さんならでは”のお洒落のヒントをお届けします。

1st spot

daikanyama

“すごくちょうどいい”デニムジャケットに
少し女らしさが欲しいなと思ったので
クロシェのセットアップを選んで

今回、軸になるアイテムは…

MAIN PIECE

デニムジャケット

Gジャンって意外と“ガシッ”としてるから、
色合いによってもウォッシュの仕方によってもフェミニン度が下がるし、
万能だけど難しいアイテムっていう一面を持ってる。
けど、このGジャンはすごくちょうどいい。
男らしくもなくストリートすぎるわけでもなく、本格的すぎず…
いろんな色やテイストに合うインディゴブルーだなって。

ポイントは背中のデザイン性かな。
ボタンの開け閉めで表情が変わるのがいいと思うんです。
開けて着ると、襟を後ろに送りやすくなるから、首元が詰まりすぎなくて、
似合う人がきっと多いはず。
それで、このGジャンをコーディネートに絶対使いたいなって思ってました。

デニムジャケット、どう大人に着こなす？

COORDINATE

このデニムジャケットには、女性らしいテイストを合わせたいなと思って、
スキッパーデザインのトップスとかマーメイドシルエットのスカートとか、
今回はセットアップを合わせました。
クロシェアイテムって古着っぽさというかレトロさがあるから、
そういう表情をピックアップしたかったのもあって。
私は足元をミュールにしたけれど、オープントゥのブーツを合わせるとか、
逆にフラットなトングでラフに落とし込んでもいい。
夏に近づいたらボリュームあるスポーティなサンダルを合わせても絶対可愛いよね。

注目すべきアイテムは他にも。

OTHER PIECE

クロシェのトップスとスカート

クロシェのセットアップも、以前見たときから色のキレイさに使いたいなと狙っていて。
このトップスにはデニムのボトムも確実にぴったりだからそんな着方もしたいな。
クロシェのムードを引きずらないように、
ツヤのあるボトムとかプリーツスカートと組み合わせてシティな感じもいいし。
単品でもバリエーション広く使えるから、セットアップで買ったほうがいいなって思う。

辻さんはこの街でどう過ごす？

what are you doing ?

at daikanyama

本屋が大好きでよく行くので、蔦屋書店で本をゆっくり探したいですね。
小説を読むことが多いけど、エッセイでもいいし、
旅の本でもいいし、参考書みたいなものでもいいし。
これっていう目的もなく行って、そのときの自分に響くものを探してガーッと買うのが好き。
でも、ファッションだけでなく本もそのときの気分が影響されるから、
「今その本の気分じゃない」ってのちのちなることも（笑）。
まただ……ってなることもありますが、やっぱり本屋さんに行くのは好き。
本はサプリメントみたいなものなんです。

STAFF
model & styling_NAOKO TSUJI
photographer_KAORI IMAKIIRE
hair & make-up_MAIKO INOMATA [TRON]
edit & text_MOE ITO [WHITE AGENCY]