NAOKO TSUJI

meets

TOKYO FASHION CRUISE

スタイリスト辻直⼦さんが提案する
⼤⼈のためのスタイリング考察

好きな洋服は変わらずとも、年齢を重ねるにつれ、ちょっとしたズレを感じることはありませんか?
そんなステップアップを踏むみなさんのために、スタイリスト辻 直子さんが“大人の女性にもフィットするSNIDEL”を提案する連載企画。
TOKYOを代表するスポットと共に、全8回にわたって“辻さんならでは”のお洒落のヒントをお届けします。

3rd spot

shinbashi

ショートパンツをはくときって
こねくり回さないほうがいい、大人は。
スタンダードなシャツを合わせて。

コーディネート

今回、軸になるアイテムは…

MAIN PIECE

クリームカラーのショートパンツ

コーディネート \ 大人でもはける! / キレイめな素材感と この丈感がいい

私、ショートパンツ大好きなんですよ。
普段から結構はきますね。
カジュアルな感じのタイプははかないし、このくらいの丈が好き。
これ以上長いハーフパンツだと、隠れる面積は広くなるけど、
そっちの方が難しくなるっていうか…
ある程度、ショートの丈の方がバランスがキレイだし、潔くはいたほうがいい。
あとは素材感とシルエットだけ気をつければ、全然大人でも!
素材感でいうと、微光沢だったりフォルムがキレイに出るハリのある素材だったり、
キレイなものを選びます、カジュアルに見えるような素材は一切選ばないし、
もしカジュアルならハリのあるものとかかな。
このショートパンツは薄すぎず、程よいとろみがあっていい感じ。
あと、この色を選んだのは好きなんです、こういうクリームとか。
ショートパンツは、黒か紺かオフホワイトしか持ってないんです。

ショートパンツ、どう大人に着こなす?

COORDINATE

コーディネート

ショートパンツっていうだけで、“脚を出す”っていう冒険をしてるからこそ、
コーディネートをあんまり考えすぎなくてもいいんですよね。
全体的にミニマムに着るほうが、カジュアルに振っても大人っぽいから。
いい意味で品よくまとめるために、
スタンダードなアイテムを合わせるのがいいってことかな。
シンプルにまとめたほうがショートパンツの印象が弱まるんです。
普通に見えるっていうか、ショートパンツに抵抗がある人でも“しれっと”はけるんです(笑)。

いつもならTシャツを合わせることが多いんですけど…
今回はこのシャツを見つけたので。
ベースはスタンダードなデザインだけど、
長めの袖、とかディテールにちょっとしたポイントがあると
シンプルなスタイリングでも無難にならないのかな。

注目すべきアイテムは他にも。

OTHER PIECE

ロングスリーブシャツ

この袖、すごい長いの!
ズルッとしてるところが可愛い。
パジャマみたいで可愛いんですよね。
今回の企画は「私に似合う」っていう前提なので、この色にしました。
水色が好きなんです。幼稚園のブラウスみたいな水色も好き。
同じ色でも自分が似合うトーンを探すって、難しいよね。
私はダスティな色って実はあんまり着なくて。
ヘアカラーがダークめでくせっ毛でボリュームがあるから、
顔まわりに爽やかな色を持ってこないと重たく見えちゃう。

大きめのバッグ

ショートパンツのときはシンプルめだから、大きいバッグを持ちます。
バーキンとか“がさっ”って感じで。
こういうスタイリングがミニマムな分、
バッグでボリューム感を出すというか、バランスを壊したくなるんです。