連載企画 人気キャスターから学ぶ好印象の作り方 第6回 林みなほさん 前編

老若男女から愛され、憧れの存在であり好印象のプロである「キャスター」。
そんな好感度の高い方々をお招きしCELFORDの新作を着用いただきながら、
万人から好かれる服の選び方やヘアメイク、
人との接し方などをお話しいただく連載第6弾。

今回はキャリアを活かした番組やイベントでの司会業のほか、
モデル、美容家、ビューティーサロンの経営など
多方面で活躍中の林みなほさん。

第一印象を良くする仕事服

「知性、清潔感、信頼感が伝わる服」

アナウンサーは「知性」「清潔感」「信頼感」が伝わるような服を着用することが、
何より大切だと思っています。
さらに堅めな報道番組では、
ジャケットを羽織るかどうかを番組の内容で判断することも。
迷う場合の現場では、安定のネイビーを選ぶと安心です。
個人的にはパンツスタイルで臨むことも多く、
あとはシワができにくいストンと縦のラインが出る素材を選ぶようにしています

部分的に配色デザインが施された、マーメイドシ

ルエットのニットワンピース。ウエスト部分がリブ

になっているので、腰位置を高く見せてくれます。

ボタンはフェイクなため、被って着用します。

「ベーシックカラーや柔らかな色合いのもの」

並びの出演者の方とのバランスや求められる立場によって、
寄せる要素を変えるようにしています。
アナウンサーらしさで言うと、落ち着きのある少し控えめな印
象に。派手な柄や強い発色の青、赤、ビビッドカラーなどは控
え、ベーシックカラーやペールトーンなど柔らかい色合いのも
のをセレクトします

やや厚みのあるサテン生地を使用した、ハンカチヘムデ

ザインのワンピース(手洗い可能)。両脇から後ろウエス

トにかけて施された細かなシャーリングがくびれをメイク

し、シャツ襟の付いたVネックラインで上半身を華奢に見

せてくれます。

全方位に愛されるメイク法

「眉尻はしっかりと」

アナウンサーとして出演する場合は旬な服装やヘアメイクをするより、
定番で好印象なイメージに仕上げることが多くなります。
アイメイクは濃すぎないように定番のブラウンで、
眉毛が照明で飛んでしまわないよう眉尻を意識してしっかりと描く、など。
動画の場合は、肌のツヤ感も少し抑えることもポイントです。
メイクは学生時代から好きで、
局アナ時代も先輩や後輩アナウンサーの眉の描き方や
メイクのアドバイスなどもしていました。
技術や知識を磨くために退社後すぐメイク学校に通って資格を取り、
2021年からはハリウッドブロウリフトという技法を用いた
メイク&アイブロウ専門サロン「Minaho'sBeautyHome.」も開業しました

襟ぐりのシャーリングから続くラッフルが華やか

な、スキッパー襟ブラウス。透け過ぎないポリエス

テルジョーゼットを使用しているので、着心地柔ら

かで手洗いでのケアが可能。

キャスターの仕事で大切にしていること

「汲み取る力、場を読む力、
自分を客観視できて気を配れること」

アナウンサーは話が上手でないといけないと思われがちですが、
それ以上に大切なのは、汲み取る力、場を読む力、気を配れることだと思います。
テレビ局のイメージを背負いながら役割をこなすのはプレッシャーもありますが、
責任を持って仕事ができますし、
番組などを一緒に作り上げていく裏方の仕事やチームプレーも楽しく刺激的でした。
最近はアナウンサーという職業に縛られなくても
個人で発信できるSNSなどのプラットフォームができているので、
私の場合TBSに在籍していた頃培った話す技術や汲み取る力が
今の仕事にも生きていると思っています

「退社後、人をサポートしたくて美容関連の道へ」

局アナ時代に、週6のレギュラー番組で
1日3kg太る→10日後には元の体重に戻して
また食べるロケ(食レポ)をやっていた時があって。
自分も入社4年目くらいで頑張りたかったので
100万円払って寝る間を惜しんで「ほぐし美容」のエステに通いはじめ、
それが美容への道を目指すきっかけになりました。
自費で業務用マシンを買い、勉強をし、
独立したタイミングでサロンのオーナーになり、
今はおかげさまで予約の取れない店となっています。
昔から人を「応援する、サポートする、美しくする」ことが大好きで、
いつかはプロデュース業もやってみたいなと考えています。
局アナ時代からそうでしたが…
とにかく仕事が大好きなんです(笑)

自分の右向きに立って顔を正面に向けて笑っているアナウンサー

林みなほはやしみなほ

1990年生まれ、東京都出身。
2012年にTBSテレビに入社。
アナウンサーとして情報番組、スポーツ番組、バラエティーへの出演、イベントMCを勤める。
2019年にTBS退社後、フリーアナウンサーとしての活動のほか、
予約の取れない人気サロン「QOB筋肉ほぐしの痩身&コリ解消サロン」
「Minaho's Beauty Home.」を経営する。
メイクやエステなど美容系の資格を複数取得し、
雑誌やイベントなど様々な分野での活動を広めている。

hayashiminaho

後編は林さんが必ず持ち歩く「必須のコスメアイテム」や、
こだわりの美容法などについてお話しいただきます。

(1.18公開)

- STAFF -
Photograper : Yuki Endo(MOUSTACHE)
Hair&Make : Masaaki Fukugawa
Writer : Yuko Aoyama(White Agency)