FASHION

フォーマルな服装とは?女性のフォーマルなコーデ例を種類別に紹介!

格式の高い場所へ出席する際の服装といえば、フォーマルファッション。しかし、フォーマル服と一言にいっても、正礼装、準礼装、略礼装とさまざまな形式があります。どのシーンで、どの程度のフォーマルファッションに身を包めば良いのか判断が難しいですよね。今回は、そんなフォーマルファッションの種類や着用シーン、そして年代別におすすめのフォーマルコーディネート例についてご紹介します。

フォーマルとは?どんな服装で行けばいい?

フォーマルウェアは結婚式や式典といった格式の高い場所に訪れる際の装いのことを指します。フォーマルウェアの選び方が難しいのは、場所や時間、シーンによって決まった規定があるからです。身につけたドレスが場に相応しくなかったという失敗を防ぐためにもまずはフォーマルウェアの種類について理解していきましょう。

 

フォーマルの種類と着用シーン

フォーマルには格式の高さ別に3種類の着こなしがあります。着用するシーンや時間帯によって、選ぶドレスのデザインが変化します。

フォーマルの種類

モストフォーマル

セミフォーマル

インフォーマル

主な
着用シーン

・園遊会などの皇室行事

・結婚式(新郎新婦の
 親に当たる立場)

・叙勲などの公的な
 授賞式 ・記念式典

・晩餐会

・結婚式の披露宴や
 二次会

・祝賀会やレセプション
 パーティ

・立食パーティ

・高級ホテルでの
 同窓会

・入学や卒業式

・カジュアル
 ウェディング、
 1.5次会

・七五三・お宮参り

・習い事の発表会

・面談や面接

・食事会

ドレスの
デザイン

(昼〜18:00まで)

・7分袖〜長袖

・ツヤのないマットな
 素材 ・無地もしくは
 レース

・襟もとは詰まっている

・ミモレ〜足首丈の
 ドレス ・同素材の
 ジャケット

・袖丈の指定はなし。
 ノースリーブの場合は
 羽織りもの必須

・高級感のある
 無地素材

・膝から膝下丈、
 足首丈

・落ち着いた色味

※時間の縛りなし

 

・袖丈の指定はなし

・シフォンや
 ツイードなど
 キレイめ素材

・パンツもOK

・ドレスより
 ワンピースや
 スカート

・小ぶりなアクセ
 サリーやバッグ
 推奨

・落ち着いた色から
 華やかなものまで

 

ドレスの
デザイン

(18:00以降)

 

・鎖骨の見える襟ぐり

・ノースリーブ

・つま先まで隠れる
 ドレス丈

・胸元、背中などの
 露出もOK

・光沢感のある素材
(シルクやサテンなど)

・レッドやグリーン
 など鮮やかな色も可

 

・デザイン性の高い
ものも可

・肌の露出多めでも
 問題なし

・スカート丈は膝上
 からロング丈まで

・華やかな色合い

・煌びやかな素材
 (レース・ビジュー
 など)

 

 

 

モストフォーマルは結婚式や披露宴などの気品あふれる装いで

モストフォーマルはフォーマルコーデのなかでももっとも格式の高い装いです。主に皇室行事に参加される際の服装によく見られる着こなしを指します。昼はローブモンタントのような長袖のロングドレスに帽子や手袋を着用。

夜はローブデコルテという、襟が開いたノースリーブのロングドレスを身にまとい、より格式高い華やかな装いへと変わります。

しかし、そのような伝統と格式のある社交行事に赴く機会は現代社会では、そう多くはありません。一般的には、記念式典や結婚式の主催者および親族という立場で正礼装を着用されることが基本となっています。

この場合の正礼装は、7分丈または長袖のロングドレス、無地のデザインで落ち着いた色もしくはピンクベージュなどの淡い色も該当します。ドレスの丈は短くてもミモレ丈〜足首丈のものが望ましいです。

 

【モストフォーマル】

主な着用シーン

・園遊会などの皇室行事

・結婚式(新郎新婦の親に当たる立場)

・叙勲などの公的な授賞式 ・記念式典

・晩餐会

ドレスのデザイン

(昼〜18:00まで)

・7分袖〜長袖

・ツヤのないマットな素材 ・無地もしくはレース

・襟もとは詰まっている

・ミモレ〜足首丈のドレス ・同素材のジャケット

ドレスのデザイン

(18:00以降)

・鎖骨の見える襟ぐり

・ノースリーブ

・つま先まで隠れるドレス丈

・胸元、背中などの露出もOK

・光沢感のある素材(シルクやサテンなど)

・レッドやグリーンなど鮮やかな色も可

 

 

セミフォーマルはパーティーなどの華やかな装いを

URBAN RESEACH ROSSO|kaeneボリュームスリーブドレス

セミフォーマルは2番目に格式の高い装いとして、広く一般的に着用される機会の多い服装です。もっとも多いのは、結婚式のゲスト側として出席する際のパーティドレスで、正礼装に比べると比較的自由度が高いです。

このほか、子どもの入学・卒業式、謝恩会といったパーティの列席の際にも用いいられる着こなしですね。モストフォーマルが主催者側としてもっとも格式の高い装いだとすれば、セミフォーマルは招待客としてもっとも格式の高い装いとなります。

そのため、モストフォーマルより自由度は高いとはいえ、招かれる立場としての最低限のマナーある装いであることは必須。

とくに色づかい、柄モノ、小物の素材や靴のデザインなどにカジュアル要素が強いものは避けましょう。またセミフォーマルにおいても時間帯によってドレスコードに変化があり、夜のパーティでは膝上丈のスカートも可能となっています。

 

【セミフォーマル】

主な着用シーン

・結婚式の披露宴や二次会

・祝賀会やレセプションパーティ

・立食パーティ

・高級ホテルでの同窓会

・入学や卒業式

ドレスのデザイン

(昼)

・袖丈の指定はなし。ノースリーブの場合は羽織りもの必須

・高級感のある無地素材

・膝から膝下丈、足首丈

・落ち着いた色味

ドレスのデザイン

(夜)

・デザイン性の高いものも可

・肌の露出多めでも問題なし

・スカート丈は膝上からロング丈まで

・華やかな色合い

・煌びやかな素材(レース・ビジューなど)

 

インフォーマルは少しカジュアルさを忍ばせて

SNIDEL|Sustainable フリルカラードッキングワンピース

インフォーマルは、フォーマルウェアのなかでも、形式をより簡略化した装いのことを指します。略礼装と呼ばれる一方で、平服と同義語です。

昨今よく聞く「スマートカジュアル」よりもワンランク格式が高い装いとなります。定義が曖昧かつ自由度も高いため、服選びの判断が難しいのもインフォーマルの特徴。

普段着のようなカジュアルなものではなく、キレイめなワンピースやセットアップ、パンツスーツなどを指します。自由度が高く、昼夜の時間帯によって服装を分ける必要がありません。

また、スカートの丈や肌の露出度合いに対する細かい規定はありませんが、公的な場所にふさわしい装いをすることは忘れずにいましょう。

 

【インフォーマル】

主な着用シーン

・袖丈の指定はなし

・シフォンやツイードなどキレイめ素材

・パンツもOK

・ドレスよりワンピースやスカート

・小ぶりなアクセサリーやバッグ推奨

・落ち着いた色から華やかなものまで

ドレスのデザイン

(昼夜どちらも )

・カジュアルウェディング、1.5次会

・七五三・お宮参り

・習い事の発表会

・面談や面接

・食事会

 

フォーマルの種類別コーデ例

モストフォーマル、セミフォーマル、インフォーマルそれぞれにアイテムや着こなしに違いがあります。各タイプ別におすすめのコーディネート例をご紹介します。

 

モストフォーマル:ネイビーの大人っぽいドレスで      

もっとも格式の高いモストフォーマルでは、落ち着きとほどよい上品さを与えるネイビーカラーが人気です。シンプルな無地もので肩や腕が見えないデザインのロングワンピースを選びましょう。

柄は基本的に無地のものを選びますがレース素材も推奨されています。ワンピースは体のラインを拾わず、マットな素材がふさわしいです。

 

モストフォーマル:シンプルなデザインとシックな色でまとめて

モストフォーマルは昼夜でドレスコードが変化します。日中の式典や行事ごとにはできるだけ肌の露出は控えめに、長袖や7分丈の羽織りものを合わせましょう。

服装の色合いはネイビーのほか、ブラックやホワイトといったベーシックカラーを起用しましょう。昼の場合はあまり光沢感のない素材を選ぶのがふさわしい着こなしです。

 

セミフォーマル:華やかさを意識したレースドレスで

CELFORD|バックリボンスモールフラワードレス

結婚式の列席などに向いているセミフォーマルは、総レースのドレスワンピースが人気のデザインです。訪れる行事の季節や時間帯、ご自身の年齢や雰囲気にあわせてドレスの色を決めると良いですね。

レースなら落ち着いたシックな色でも華やかさを削ぐことなく上品にまとまります。小物は無地で控えめなものが好バランスです。

 

セミフォーマル:アクセサリーでエレガントさをプラスして

SNIDEL|フロントギャザーレースドレス

セミフォーマルではアクセサリー選びも重要な要素です。選ぶドレスワンピースによっては落ち着いた印象になりすぎてしまうため、キラキラと発光するネックレスやピアス、パンプスにクラッチバッグを添えましょう。

とくに大人世代はシックな着こなしが多いのでアクセサリーで上品さをプラスすることを忘れずに。

 

インフォーマル:少しカジュアルなワンピーススタイルで

SNIDEL|【FLOWER COLLECTION】プリントショルダーリボンワンピース

インフォーマルは時間帯によるドレスコードがないので、比較的自由度の高いコーデが組めます。そのため、昼夜どちらでも対応できるキレイめのワンピーススタイルがおすすめです。

色合いはほんのりと明るいピンクや、軽やかなシフォン素材が良いですね、会場にいるとパッと華やぐ雰囲気のものを選ぶと主催者にも喜ばれます。

このほか、オールラウンダーに着こなせる、インフォーマル向けのワンピースアイテムはこちらの記事でチェック!

 

インフォーマル:ビジュー付きのデザインで目を引いて

Ame nochi Hare|ビジューベルト付きカーブラインパンツ(Basil)

フォーマルコーデの中でも3番目に格式が高い服装のインフォーマルは、ともするとオフィスカジュアルにもなりやすいです。そのため、きらびやかさのあるモチーフをプラスして光沢感を出すことで華やかな席にも似合う着こなしに。

ビジュートップスやビジューベルト、バッグや靴のバックル部分に取り入れても良さそうですね。

年代別!おすすめなフォーマルコーデ

フォーマルコーデにも世代によって着こなし方に差が出ます。20代はカジュアルでもOKですが、30代・40代は年齢に見合うシックな装いや上質さが求められます。年代別のフォーマルコーデについてご紹介します。

20代:カジュアルフォーマルでさわやかに

FRAY I.D|ニットドッキングワンピース

フォーマルファッションを着る少ない20代は、カジュアルフォーマルから取り入れてみては?カジュアルフォーマルとは、インフォーマルよりもデイリーに使えるキレイめな服のことを指します。

ニットなどのカジュアル素材にツヤ感のあるスカートなどの組み合わせも良いですね。オフィスカジュアルに近い着こなしを意識して。

 

30代:フェミニンなワンピースで決めて

FRAY I.D|【00サイズ】ボタニカルプリントキャミソールワンピース/ウォッシャブル

30代のフォーマルファッションは、顔まわりがパッと華やぐフェミニンなワンピースが似合う世代。とはいえ、全体的に可愛くまとめすぎには要注意!

はおりものやバッグ、靴などは落ち着いたシックな色で合わせつつ、ワンピースが主役になる着こなしを意識しましょう。ワンピースは花柄やボタニカル柄がおすすめです。

 

40代:シックさでキレイ目に

URBAN RESEARCH ROSSO|【セットアイテム】シアー×ラインストーンレイヤードワンピース

40代のフォーマルファッションは、無駄な装飾を削ぎ落として上質素材とシルエットにこだわった着こなしがおすすめです。

ドレスは光沢感を感じられるツヤ素材やラインストーンといったきらびやかなパーツでさりげなく華やかさをプラスしましょう。かっちりしたジャケットを羽織れば、露出も控えめな大人シックコーデに。

フォーマルファッションのマナーとNGは?

フォーマルファッションは、主に足元の素肌見えや小物選びに細かい規定があります。場に合うものを選んだつもりが、実はマナー違反だったということも……。やってはいけないNGポイントをご紹介します。

 

素足ではなくストッキングがベスト 

冠婚葬祭をはじめ、格式の高い場所で素足はNGとされています。素足はカジュアルな印象が強く、フォーマルな場でストッキングを履かないということは形式を勝手に簡略化し、失礼にあたります。

しかし、昨今ではカジュアルなウェディング形式も増えて素足がOKになっているケースもありますね。主催者が親しい友人のパーティなどの場合は素足でも問題はなさそうですが、迷ったときはストッキングをはくことをおすすめしています。

 

スカートの丈はひざ丈~ロング丈

URBAN RESEARCH ROSSO| kaene ラメミックスステッチレースドレス

フォーマルファッションでは、肌の露出は控えめであることが基本です。

イブニングドレスや、列席する会のカジュアル度によっては多少露出度が高くなっても良いとされていますが、それでもむやみに露出度が高い服装はマナー違反として見られやすいので気をつけましょう。

とくにドレス・ワンピースの丈は膝丈〜ロング丈のもので足をすっぽりと隠してしまったほうが、大人の女性らしい気品あふれる着こなしに仕上がります。

 

ヒールは3cmほどがベスト

SNIDEL|リボンパンプス

フォーマルファッションにおける靴は、パンプスがスタンダードです。ただし、パンプスならなんでも良いわけではありません。とくにヒールの高さは高すぎても低すぎてもNG。もっとも基本となるのが、3cm〜6cmのミドルヒールと呼ばれる高さです。

それより高いハイヒールは歩きにくく、低いヒールはカジュアルな印象を与えやすいです。ですが、妊娠中や足を痛めている場合は3cm以下のフラットシューズでも問題ありません。

まとめ

年齢を重ねるほど、かしこまった席に招かれる機会も増えていきます。その度に、ドレスコードに悩まされがちな方は、ぜひ今一度この記事でフォーマル・セミフォーマル・インフォーマルの違いについて理解を深めてみてくださいね。昨今は服装の簡略化も増えているとはいえ、有事の際には適切な場所で適切な装いをスマートに選びたいものです。服装におけるマナーを知ること、それは教養のある大人への第一歩なのかもしれません。

USAGI MAGAZINE編集部
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