敬愛するクリエイターと作る、15年目のFURFUR
FURFURがリスペクトするクリエイター4人をお招きし、
2021AWの新作アイテムを使ってファッションの面白さを
自由に表現いただく創立15周年特別企画。
創造することの面白さ、着飾る楽しさ、ときめく服に出会う喜び。
ファッションを愛する全ての人へ。
15年目を迎えさらに進化するFURFURの新しい世界を、
クリエイター陣の想いとともにお届けします。
スタイリスト/馬場 圭介さん
UNBALANCE / アンバランス
テーマはFURFURの秋冬アイテムをすべて見て、コーデを3つ組んでから決めました。
秋冬だからといって普通に重ね着をしただけじゃ普通だなと思って、
どれも左右非対称で「ちょっと変なバランス」になるよう組んでみました。
> LOOK 1
パッと見わかりにくいんだけど、実はジャケットを表裏逆に着ています。基本はワンピースの重ね着で、パンツを合わせて普通と違ったバランスにしていて。これくらいの崩し方だったら嫌味じゃない程度の目立ち具合で、普段でもトライできそうでしょ。
あとチェック柄を重ねて遊ぶのも楽しいですよね。(付け襟のバランスもさすがです!)うん、首元や手首の周りも自由にアレンジしてみました。
> LOOK 2
これもジャケットのレイヤードなんですけど、自分の体型と合ってないみたいなオーバーサイズ感が面白い。中はこれもワンピースを重ねていて、ジャガードっぽいセーターを合わせてポイントにし、目線が上に行くように作っています。
ワンピースって着回しが難しいアイテムだけど、足元にスタッズのついたブーツとかROCKなニュアンスをもってくれば甘くなりすぎず、新鮮なバランスに着られるんです。
> LOOK 3
ピンクのクルーネックセーターを主役にしたレイヤードコーデ。ニットを肩まで落としてわざとバランス悪く着ています。肩を落とすと袖もその分長くなり、手も見えなくなるでしょう?
それが面白い。
合わせたスカートもロング丈だけど、自分の身長に合わせて安全ピンでまくって留めたりしてもいいと思う。
モデルのララとは小さい頃から(彼女がお腹にいる頃から)
知り合いなので、撮影もやりやすく、服のテンションにも合っていてとても良かった。 仕事を一緒にしたのは初めてだったけど、若いわりに勘がいいし服が似合う。
モデルにとって勘ってすごく大事なんですよね。
普段、仕事はメンズのスタイリングがほとんどでメンズってアイテムが大体決まっているから、自由にスタイリングが組めた今回の撮影はとても楽しかったです。
レディースはやれることが無限大で、自由さがより出せる。
ブランドのファンの人にも「FURFUR面白いことやってるね」って思ってもらえたらいいですね。
馬場圭介●1958年、熊本生まれ。大御所スタイリストの一人として日本のファッション界を支える第一人者。26歳の時にロンドンに渡り、スタイリストの大久保篤志氏に出会う。東京でスタイリストアシスタントとして働き始め1年後に独立。2004年秋冬からナノユニバースと始めたブリティッシュロックとミリタリーを融合させたブランド・GBのディレクターとデザイナーを兼任。2011年、自身がディレクターを務めるブランド “ENGLATAILOR by GB” をスタート。2018年、英国古着を扱うショップ“Council Flat 1”をオープンしオーナーも務める。2019年、ブランド“NORMAN”スタート。現在も数多くの雑誌、ミュージシャン、俳優、タレントのスタイリングを務める。