大人スニーカーの新たな基準を提案してきたDEVICE1は、デザインにおいても“スニーカーらしさ”を象徴するシューレースの存在は重要な要素です。しかし今回、その象徴をあえて取り払うという大胆なアプローチを選択。シュリンクレザーのアッパーやガラスレザーのヒールパッチが持つ質感の美しさが、よりいっそうクリアに際立つ一足に仕上がりました。気になるホールド感については、デザインアクセントにもなる3本のラバーストリングスがしっかりとサポート。ミニマルでありながら、汎用性と快適さを両立させています。
SET UP
今や、リラックス感のあるスーツセットアップはすっかり定番となりました。だからこそ、どこかでさりげない違いを示したいもの。例えば、品と威厳が同居する起毛感のあるジャケット&スラックス。一見無地のようでいて、わずかに施したヘアラインストライプが、佇まいに上品な陰影を添えます。その存在を引き立てるニットには、背面のネックラインにさりげない編み柄を。そして極め付けは、シューレースを排したミニマルな足元です。随所に散りばめたごく控えめな仕掛けが、身にまとうほどにじんわりと効果を発揮し、装い全体に深みを与えてくれるはずです。
LUXURY SPORTS
スポーティーな装いが日常に溶け込み、いまや“格好のつくスタイル”として確かな地位を得た昨今。その鍵を握るのは、やはりラグジュアリーの要素です。同じパーカでも、フェイクスウェードで仕立てられるだけで、装いにほのかな色気が漂います。リブパンもまたしかり。スウェード同士の組み合わせとはいえ、どちらもカジュアルアイテムであるため、過度な主張やクセは感じさせません。足元には、スリップオン仕様で品格をまとった一足を。全体を黒で引き締めつつ、ハイネックニットの白をアクセントとして忍ばせれば、抜け感と緊張感が心地よく共存します。動けて、キマる。そんな大人のデイリースタイルが完成します。
CASUAL
カジュアルな服装は得意だと思っている方も多いはずですが、実は意外と難しいものです。昔の感覚のまま選んでしまい、どこかしっくりこないということも少なくありません。そこでおすすめしたいのが、“きれいめスタイルから少し力を抜く”という方法です。ベースとなるのは、グレーのセットアップ風コーデ。立体感がありながらカーディガンのように軽いトップスや、上品にデザインを抑えたダウンジレ、そしてシューレースをなくしてローファーのように見えるスニーカーなどを組み合わせるのがポイントです。大人としてのきちんと感を残しつつ、ほどよくリラックスした雰囲気をつくる。それが今の時代らしい“大人のカジュアルスタイル”です。